宮崎駿氏監督、ジブリの『風立ちぬ』を観ました。
前評判をほとんど知らず、レディースデイにふらっと観にいったのですが、ずいぶん賛否両論な作品になってますね。私は、戦争モノも含めて歴史好きですし、技術者を人間として尊敬しているので、とても感銘を受けましたよ。
たしかにちょっと変わった作風です。
飛行機設計士の堀越二郎さんが主人公。
関東大震災が起こった東京から始まり、戦前の名古屋、工業時代真っ盛りのドイツ、避暑地の軽井沢など、日の丸戦闘機(最終的にはゼロ戦)ができるまでの彼の人となりや仕事ぶり、時には夢の世界が映し出されていきます。
実在の人物をモデルにしているけど、脚本としては創作なんですね。妻となる菜穂子さんも架空の人物だとか!出会いや結婚にいたるまでの過程がとてもステキでした。
全体を通して、シーンを深く追わないというか淡々と話が進んでいくので、落ち着いた大人の映画という感じがしました。つまり、これといったクライマックスがないので、お子さま向けではないですね。
目標に向かうことの大切さを改めて感じさせてくれた映画でした。
それがどんな結果になろうとも…
何かを作り上げようとする情熱が、人間界最大のエネルギーなのだろうな、と。